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腰痛

腰痛には2種類あります。一つ目は原因が分かる腰痛。二つ目は原因が分からない腰痛です。原因が分かる腰痛とは腰椎ヘルニアなど病名がつく腰痛です。内臓の疾患から痛みがくることもあります。そして、一般的に皆さんが悩んでいる腰痛のほとんどが二つ目の原因が分からない腰痛です。正確には、原因が分からないとは原因がないわけではなく原因はあります。病院で病名を診断されないだけです。原因は、腰椎のズレ、骨盤のゆがみ、左右の足の長さの違い、腹筋と背筋の筋肉バランス、などの悪い姿勢や骨格のゆがみが原因です。悪い姿勢や無理な姿勢をとり続けることで、背骨や腰周りの筋肉に大きな負担がかかります。これが続くと筋疲労が蓄積され、硬くこわばり痛みがでます。身体が冷えると痛みが強くでる特徴もあります。腰痛が悪化すると、腰椎椎間板ヘルニア、腰椎脊柱管狭窄症、腰椎分離症、すべり症、などを発症するおそれがあります。

腰痛予防の運動・ストレッチ
①パタパタストレッチ
硬めのところ(腰が沈まない程度のところ)に仰向けで寝てもらい、膝を立てます。その状態で左右に膝をパタパタ倒します。痛みが出ないようにゆっくり大きく行います。左右合計20回程度が目安です。

②腰の反りをつくるストレッチ
腰は前に適度に弯曲(わんきょく)していることが大切です。硬めのところ(腰が沈まない程度のところ)に仰向けで寝てもらい、腰の下に物を入れ反りを作ります。写真はタオルを硬く巻いて入れています。15分を目安に行ってください。※強い痛みが出る場合は行わないでください。入れるものの高さを調整したり、時間を短くするなど工夫しても効果があります

肩こり

一般的に「肩こり」と呼ばれるものは病名ではなく症状の総称です。「こる」「張る」「重だるい」「こわばる」「つっぱる」「痛み」「違和感」などいろんな表現の感じ方があります。
肩こりは、悪い姿勢によって首、肩、背中の筋肉に負担がかかることで起こります。これらの筋肉は5〜6キロもある頭を支えたり、腕を動かしたりするので筋疲労がたまりやすいです。また、首は細いので、首の骨があまり筋肉に守られておらずゆがみやすい場所です。背骨が歪んで神経圧迫が起こると、筋肉は緊張し硬くなります。硬くなると筋肉の中を通っている血管が圧迫され血液の循環が悪くなり、筋肉に十分な栄養が行き渡らずさらに筋肉疲労がたまります。そうやってどんどん筋肉疲労がたまり、コリ→痛み→シビレ→マヒ(触られてもあまり感じない)とどんどん悪化していきます。 また、さらに悪化すると、四十肩、五十肩、翼状肩甲骨、肩腱板断裂などの病気を引き起こします。



肩こり予防のストレッチ
①肩挙げストレッチ
首をすぼめるように肩を挙げます。そのまま10秒数え、一気に脱力し肩をストンと下げます。これを3~5回行ってください。

②肩甲骨回しストレッチ 肩甲骨を意識しながら、肩を前から後ろに大きくゆっくり回します。10~20回行ってください。

頭痛

慢性的な頭痛は、猫背などの悪い姿勢によっておこる首や頭部周辺の筋肉の緊張や、頭部の血管の拡張などによって起こります。また過度のストレスも原因となります。偏頭痛、緊張性頭痛、群発性頭痛などの種類があります。 片頭痛は、こめかみ辺りにズキンズキンと脈打つような激しい痛みが出るのが特徴です。頭痛とともに吐き気が起こったり、光や音、匂い、気温の変化に敏感になります。女性によくみられます。 緊張性頭痛は、慢性的な頭痛の中で一番多く見られる頭痛です。後頭部を中心にギューッと締めつけられるような痛みが出るのが特徴です。年齢や性別に関係なく発症します。頭痛のほかにも、肩や首のこり、めまい、全身のだるさといった症状をともなうこともあります。 群発頭痛は、目の奥や周りから側頭部に痛みが出ます。目の奥がえぐられるような激しい痛みが15分~3時間くらい続くのが特徴です。頭痛のなかでは、もっとも激しく痛み、涙や充血などの症状も併発します。

頭痛予防のストレッチ
①首のしなりを作るストレッチ
首は前に適度に弯曲(わんきょく)していることが大切です。座った状態で首にタオルを当てタオルの両端を持ちます。しっかりタオルの両端を持ちそのまま頭を後ろに倒し首をしならせます。そのまま30秒ほどストレッチしてください。

②首のしなりを作るストレッチ2 仰向けに寝た状態で、首にしなりができるように枕などを当てます(写真は硬く巻いたタオルを当てています)。その状態で、枕に首をそわすように左右にゴロゴロ首を転がします。左右合計20回を目安に行ってください。

ヒザの痛み

ヒザの痛みやヒザの変形と聞くと、「ヒザの関節がすり減っている」や「体重の増加が原因」と思われがちです。確かにそれらも要因の一つではありますが、根本的な要因は「骨盤のゆがみ」にあります。本来脚は一直線に伸び、つま先がまっすぐ前を向いているのが理想的ですが、骨盤がゆがんでしまうと脚を一直線に伸ばせなかったり、つま先が内や外に向いてしまいます。そうすると、ヒザにかかる負担が何倍にもなってしまい、ヒザの痛み、ヒザの変形という症状がでてしまいます。また、骨盤の歪みから左右で脚の長さが変わってしまうと、片方の脚にだけ負担がかかり片脚のヒザがいつも痛いといった症状を招きます。そういった、「骨格のゆがみ」と加齢による関節の減少、体重の増加などが重なってヒザの痛み、ヒザの変形といった症状がでてしまうのです。

 ヒザが痛い人、痛くなる人の特徴
・左右の脚の長さが違う
・ヒザをまっすぐに伸ばせない
・仰向けで寝たときにつま先が外側に向いてしまう
・床から立ち上がるときまっすぐではなく左右に傾いて立ち上がる

姿勢矯正

「姿勢」とは簡単に言うと「骨格が正常な形をしているか」です。骨格とは家で言うと柱です。家を建てる時を想像してみてください。まず骨組みとなる柱から建てていきます。柱が建て終った時点で大体の家の形は出来上がっているのが分かると思います。骨格がゆがんでいてはいくら意識をして背筋を伸ばしても、いくら筋肉をつけても正しい姿勢にはなりません。 骨格についてしまっている「生活習慣のクセ」はとても強いです。いくら意識しても筋肉をつけても楽なゆがんだ姿勢をとってしまうはずです。姿勢が悪いと思うひとはまず自分の骨格がどのようにゆがんでいるか知ることが重要です。

坐骨神経痛

坐骨神経痛とは主に腰から脚にかけて痛みやシビレが出る症状です。
最初は腰痛から始まることがほとんどでそのあとお尻や太ももの裏、ふくらはぎ、足先と症状が出ます。
中高年の方がなることが多く、痛みやシビレの他にもふくらはぎが張る感じや、脚が熱く感じたり逆に冷えを感じたりします。
原因は名前の通り「坐骨神経」という神経が関係しています。少し難しい話になりますが、坐骨神経は5つある腰椎の下の2つと骨盤の中心にある仙骨という骨から枝分かれして脚の方に伸びていきます。この腰椎の下2つと仙骨にゆがみが起こることで痛みやシビレと言った困った症状になるわけです。単に腰椎や仙骨がゆがんだだけでも症状は出ますし、椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症などが原因でも坐骨神経痛は出ます。

坐骨神経痛の治療は一般的には薬によって症状を抑える治療が一般的ですが、症状がひどいと手術となります。しかし、手術でも薬でも根本的な治療にはならないので、根本原因である骨格のゆがみをとることが重要になります。

応急処置ではありますが、坐骨神経痛を一時的に和らげる方法をご紹介。臀部に「梨状筋」という筋肉があります。その筋肉が坐骨神経痛に大きく関わっています。なので手でもいいですし、ゴルフボールなどでもいいので梨状筋に当ててマッサージしてみてください。少し痛いですが坐骨神経痛の痛みやシビレが緩和します。

骨盤矯正

骨盤は骨の中でも一番重要な骨と言っても過言ではありません。人間の身体を家に例えるなら骨盤は土台にあたります。家の柱や壁や屋根がいかに立派なものでも土台が傾いてしまってはその上にある家も土台にそって傾いてしまいます。例えば骨盤が1㎜ずれただけでも脚の長さが左右で2㎝も変わってしまいます。骨盤がゆがんでいることで肩の挙がりやすさが変わったり歩きやすさが変わったりもします。つまり全身の健康や可動に対して骨盤が深く関係しているということになります。
慢性病の原因の80%は骨格のゆがみが原因です。その骨格のゆがみの始まりが骨盤のゆがみなのです。

骨盤がゆがんでいるかの検査
①うつ伏せに寝ます(顔はまっすぐ前を向き手の位置は気お付けの状態にします)。
②頭・腰・足が一直線になっているか確認します。
③この状態で両足のかかとを合わせズレていないか確認します。また、かかとのズレと同時にこの状態での左右のお尻の高さも見てみてください。左右差があるとゆがんでいます。

☆ズレなし   …ゆがみはかなり少ないです。ですが油断はできません。
○差が0.5㎝未満…ゆがみは少ないですが何かしらの症状があるのでは?
●差が1㎝以上 …ゆがみが顕著に出てきています。肩の高さや顔の傾きなども見てみてください。
★差が1.5㎝以上…要治療。かなりゆがみが強いです。

四十肩・五十肩

四十肩・五十肩は正式名称が「肩関節周囲炎」と呼ばれます。
四十肩・五十肩も実は病名ではなく、①肩に痛みと運動障害がある。②40代以上である。③原因が明らかではない。この3つが当てはまる肩の症状を四十肩・五十肩と呼んでいます。
肩周辺の骨、軟骨、靭帯、腱などが老化したり、肩周辺に大きな負担がかかるなどして炎症が起こり、困っている痛みや運動障害が出ます。
ちなみに今は若い世代の20代、30代のひとでも四十肩・五十肩になってしまうことがあります。

【四十肩・五十肩の症状】
・肩や腕に激しい痛みが出る
・肩や腕が以前より動かない、挙がらない
・手が上手に使えない
・寝られないような激しい夜間痛がある
・肩を触ると熱い。
これら四十肩・五十肩の原因として、骨格のゆがみがあります。骨格が本来の正しい形をしていれば1で済む肩への負担が骨格がゆがむことで何倍にも膨れ上がります。その負担が限界を超えたときに四十肩・五十肩になります。

ぎっくり腰

正式名称「急性腰痛症」と呼ばれるぎっくり腰ですが。定義は、腰に急性の痛みがある疾患で、関節の捻挫、筋肉の損傷、筋膜の炎症などの症状があるものをぎっくり腰と言います。簡単に言ってしまうと腰への負担がピークを迎え、腰が「もうムリ!!」ってなったときにぎっくり腰になります。なってしまうと身体を動かすことができず、その場にうずくまってしまいます。その激痛から欧米では「魔女の一撃」と呼ばれるそうです。

どのようなときになりやすいかというと、普段から腰に負担がかかっている状態で…
・中腰で重いものを持ち上げるとき
・急に体をねじる動きをしたとき
・長時間座っていたとき
・寒いところで動いたとき
・くしゃみやセキをしたとき などなど

原因は腰痛と同じで太り気味だったり、中腰になる姿勢が多かったりと普段の生活で腰に負担をかけすぎていることです。しかし、根本的な「原因は骨格のゆがみ」にあります。理想的な骨格は多少の負担なら上手に分散させてくれますが、骨格がゆがんでしまうと負担が一つのところに集中してしまいます。ぎっくり腰は腰に負担がかかる姿勢で上記のような行動をしたときになるのです。

○O脚

O脚ときくと皆さんヒザの症状だと思っていらっしゃいますが違います。確かに変形しているのはヒザなのですがその変形してしまった原因は骨盤にあります。骨盤の傾きによってヒザが曲がってしまったり、骨盤が開きすぎてしまうことで脚も開いてしまう。そのような状態が続くとO脚になってしまいます。O脚は膝への負担がとても大きいので近い将来必ずヒザの痛み、変形性膝関節症、ヒザに水がたまるといった症状がでてきます。

O脚度チェック
・立った状態で脚を閉じたときにヒザがくっつかない
・仰向けで寝た状態でつま先が自然と外を向いてしまう
・片足で立った時に身体がブレる
・膝を一直線に伸ばすと違和感があったり痛みが出る
・股関節が硬い
・左右で脚の長さが違う
一つでも当てはまるとヒザの変形が始まっている可能性があります。